2014/02/27

「のぞみ」の最高時速285キロに 2015年春から、徐々に増便

JR東海は、2015年春に東海道新幹線の最高速度を、現在の270km/hから285km/hに引き上げると発表しました。東海道新幹線の最高速度向上は「のぞみ」が登場した1992年以来23年ぶりで、東京・新大阪間は2分から3分程度短縮される見込みです。

これはJR東海の山田佳臣社長が、記者会見で明らかにしたものです。

最高速度を上げるのは、最新型の「N700A系」と「N700系の改良車両」を使用した列車です。N700A系とN700系は、山陽新幹線区間では最高300km/hで運転されていますが、東海道区間では、カーブが多いことから、これまで270km/hに抑えていました。制動距離が短く、曲線区間で車両を傾けて走行する最新車両「N700A」の増備に伴い、最高速度の向上が可能になりました。

実施日は未定ですが、2015年3月のダイヤ改正で実施されるとみられます。当初は1時間に1本程度の運転でスタートするとのことで、徐々に増便される予定です。

2014/02/18

日本とカンボジアとオープンスカイで暫定合意。JALがプノンペン直行便を開設へ。

JALが日本からカンボジアへの直行便を開設する見通しとなりました。実現すれば日本から初のカンボジア直行便になります。

国土交通省の発表によりますと、1月28日から1月30日にかけて、日本とカンボジアが新規航空協定締結に向けて意見交換をしました。この意見交換において、新規協定締結までの間の暫定的な枠組みとして、二国間輸送について自由な枠組み(オープンスカイ)の設定とコードシェアの枠組みの設定で合意したとのことです。

2013年12月15日に安倍晋三首相とカンボジアのフン・セン首相が首脳会談しましたが、そのときに、航空協定の正式交渉を開始することについて一致していました。今回の意見交換はそれを受けたもの。暫定枠組みにおいてオープンスカイの合意をしたことで、日本・カンボジア直行便開設の実現可能性が高まりました。オープンスカイについては、羽田空港が除外されたのみで、成田空港や関西空港は枠組みに含まれています。航空各社は成田や関西からカンボジアへの路線開設が可能になります。

就航する航空会社については未定ですが、カンボジアの英字紙によるとJAL日本航空がすでに現地当局と協議をしているようです。バンコクの英字紙によると、カンボジア側の発着地は首都のプノンペンとのこと。日本は成田でしょうから、成田-プノンペンが有力のようです。

就航時期は6ヶ月以内とも報じられており、日本の夏休み前に就航するかもしれません。ただ、夏はカンボジアの雨季にあたりますので、雨季明けとなる冬ダイヤからの運航と考えるのが妥当でしょう。航続距離から考えると、機材はボーイング767になりそうです。

2014/02/16

東急東横線、目黒線、池上線、多摩川線の2014年3月15日ダイヤ改正の概要を発表。ラッシュ時の輸送力増強がメイン。

東急が東横線、目黒線、池上線、多摩川線で実施する3月15日ダイヤ改正の概要を発表しました。ラッシュ時の輸送力増強がメインです。

東横線では平日早朝の東京メトロ副都心線直通列車を増やし、武蔵小杉発6時26・42分発の上り各駅停車渋谷行き2本を新宿三丁目駅まで延長します。平日日中の横浜12時34分発の和光市行き急行と渋谷14時45分発の元町・中華街行き急行、横浜15時34分発の渋谷行き急行は8両編成から10両編成に変更します。

目黒線は朝と夜間に列車を増発します。平日朝に増発する列車は、上りが日吉7時00分発の西高島平行き急行と日吉7時17分発の浦和美園行き急行、武蔵小杉7時41分発の浦和美園行き急行、奥沢5時52分発の西高島平行き各駅停車です。下りは目黒7時16・28・35分発の日吉行き急行3本と目黒6時51分発の日吉行き各駅停車を増発します。

平日夜間は日吉発21時台の上り各駅停車1本と目黒発21・23時台の下り各駅停車2本を増発します。土曜・休日は奥沢発5時台の上り各駅停車1本と目黒発7時台の下り各駅停車1本、目黒発21時23分・21時55分・22時17分の日吉行き急行3本、目黒発22時台の下り各駅停車1本を増発します。また、目黒0時30分発の武蔵小杉行き最終列車の運転区間を日吉駅まで延長運転します。

目黒線では急行の運転時間帯も拡大します。現在の運行時間帯は平日が目黒発7時48分~22時23分、日吉発7時30分~22時00分、土曜・休日は目黒発7時35分~20時55分となっていますが、ダイヤ改正後は平日の目黒発が32分拡大して7時16分~22時23分に、平日の日吉発が30分拡大して7時00分~22時00分に、土曜・休日の目黒発も1時間22分拡大して7時35分~22時17分になります。

池上線では、2013年夏に実施した夏季臨時ダイヤが好評だったことを踏まえ、行き先の延長と列車の増発を実施します。平日は17~19時台の五反田発雪が谷大塚行き9本を全て蒲田駅まで延長。さらに、20~23時台の五反田発列車を4本増発します。このほか、池上線の土曜・休日と東急多摩川線でも一部列車の発着時刻を変更します。

ANAが「中期経営戦略」を発表、国際線のシフト鮮明。国内競合はスカイマークとLCC、新幹線を意識。

ANAホールディングスが2014年2月14日に「2014-16年度 ANAグループ中期経営戦略」を発表しました。

国内線については、スカイマークによるA330の投入、北陸新幹線と北海道新幹線の延伸、格安航空会社(LCC)の参入を競合に挙げています。こうした状況に対し、中期経営戦略では、新たな国内線の収入源として訪日外国人の国内線利用を促進し、羽田の国際線ネットワークとのシナジーを追求するとしています。

特に、羽田ハブを強化することで、国内各地から海外渡航需要を取込み、国内線利用率の向上をはかるとのこと。

中型機、小型機を最大限活用し、需給適合を推進。さらに、小型機はANA WINGSへの移管スピードを加速し、低コストオペレーション体制を追求します。機材面では2014年度上期に導入を予定している787-9の国内線仕様機2機についても、収益性の改善に貢献すると期待しています。

中期経営戦略のなかで力点が置かれているのが国際線の展開です。羽田空港と成田空港を使った「首都圏デュアルハブモデル」を提唱し、2015年度に成田拠点の新規路線就航を明らかにしています。

2014/02/14

バニラエアの成田~那覇時刻表。2014年夏ダイヤ版

格安航空会社バニラエアの成田~那覇線の時刻表です。2014年夏ダイヤ版です。

JW801 成田0745→那覇1055
JW803 成田0925→那覇1235
JW805 成田1450→那覇1805

JW802 那覇1125→成田1410
JW804 那覇1340→成田1625
JW806 那覇1840→成田2115
※曜日により15~30分の時刻変更があります。

時期により多少の時刻変更があります。ご予約時にお確かめください。

山陽新幹線で新大阪~新岩国までが携帯電波がつながるように。さらに新山口まで工事が決定。

山陽新幹線の広島~新岩国間のトンネルで、2014年2月28日から携帯電話サービスの提供が始まります。これで、山陽新幹線は、新大阪~新岩国間で携帯電話の電波が通じるようになります。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が対応します。

エリア化されるのは、己斐トンネル、五日市トンネル、廿日市トンネル、大野トンネル、大竹トンネル、岩国トンネル、古市トンネル、第1神ノ内トンネル、第2神ノ内トンネル、新欽明路トンネル、野口トンネル、谷津トンネル、第1玖珂トンネル、第2玖珂トンネルの計14トンネルです。

この後、2014年内には、新岩国駅~徳山駅間のトンネル内でもサービスを提供する予定です。また、徳山駅~新山口駅間のトンネル内も、対策工事を実施することが決定しました。

東海道新幹線では、全線で携帯電話対応が完了しています。

ジェットスター・ジャパンが支払手数料値上げで420円に。受託手荷物料金も一部で値上げ。

ジェットスター・ジャパンは、2014年2月17日購入分より、3月31日搭乗分までの各種手数料・料金を改定すると発表しました。

今回の料金改定のメインは支払手数料の値上げです。300円だった支払手数料が420円になります。支払手数料は、就航当初は200円でしたが、2013年4月に300円に値上げしており、今回420円と当初の2倍以上になります。

そのほか、空港やコールセンターの予約の場合、受託手荷物料金がそれぞれの重量で100円値上げとなるほか、3月21日~29日搭乗分は200円値上げとなります。空港やコールセンターでの座席指定料金も100円の値上げとなります。

空港で受託手荷物料金を支払う場合の料金は2,000円から2,500円に、搭乗手続き終了後にカウンターに到着し後続便に変更する場合にかかる「到着遅延料」は2,500円から3,000円にそれぞれ値上げとなります。

消費税増税を控えた4月1日以降の料金は後日発表するとしています。

2014/02/12

三陸鉄道が「新型お座敷車両」の愛称を募集。北リアス線で走行へ。

三陸鉄道では4月6日の北リアス線全線運行再開にあわせて、北リアス線で新型のお座敷車両の使用を開始します。

この車両は「三陸の技 まるごと博物館」をコンセプトにして、岩手の古民家をイメージしたデザインです。岩手の伝統工芸の製品を展示し、スポット照明をあてるなど博物館の展示をイメージしています。車体長はレトロ車両と同20mとし、窓も大型になります。

空気ばね台車とし従来のお座敷車両「さんりくしおかぜ」より乗り心地の向上を図ります。
三陸鉄道では、この新お座敷車両の愛称の募集を開始しました。応募は誰でもできます。


【募集内容】  新しいお座敷車両のイメージにふさわしい愛称を募集

【募集期間】  2014年2月12日~3月10日(3月10日必着)

【入賞・賞品】
優秀賞   賞状
三陸鉄道30周年&全線運行再開記念きっぷ
三陸鉄道30周年&全線運行再開記念フリーきっぷ(南リアス線、北リアス線用)
三陸鉄道36-207 Nゲージ鉄道模型、三鉄サイダーセット

結果については、選考委員会で3月12日に選考を行い、3月13日に発表の予定です。応募数上位のものが採用されるとは限りません。

2014/02/11

大井川鐵道が3月ダイヤ改正で普通列車の大減便。大井川本線は1日9往復に。

大井川鐵道が2014年3月26日にダイヤ改正を実施し、日中の運行本数を大幅削減します。

大井川本線(金谷~千頭間)では、現在普通列車が14往復運転していますが(区間運転運転除く)、これを8往復と家山駅折り返しの1往復の計9往復とします。井川線(千頭~井川駅間)も現行1日4往復と一部折り返しを、3往復と一部折り返しに減らします。

大井川鐵道では、SL列車の乗客を中心とする観光客向けが売上の約9割を占めるそうです。ところが、最近は団体バスツアー客などが減り、2013年も4月から12月までの団体バスツアー予約客が前年同期比46%減となるなど収益が悪化しています。

そのため、人件費などの経費削減や不採算事業からの撤退など経営合理化に努める一方、今回の運行本数大削減を決断したようです。

筑肥線に新型車両が2015年に登場へ。JR九州が発表。

JR九州は、筑肥線に新型車両を投入することを明らかにしました。

筑肥線と、乗り入れ先の福岡市営地下鉄空港線・箱崎線両路線では、近年、JR車両の不具合がたびたび発生しており、列車の運休や大幅なダイヤの乱れの原因となっています。これに対し、JR九州は地下鉄空港線への直通運転に使用する新型車両について、2015年2月から計6編成(36両)を順次投入する予定と発表しました。

車両の詳細についてはまだ明らかにされておらず、「詳細については、決まり次第別途お知らせいたします」としています。

筑肥線には、国鉄時代からの103系1500番台が現在も地下鉄空港線への直通運転に使用されています。

2014/02/09

スカイマークが格安運賃「SKYスペシャル」を発表。「直前割引」でLCCより安い!

スカイマークが新運賃「SKYスペシャル」を発表しました。これは、空席状況に応じ路線・搭乗日・便限定で設定される格安運賃です。いわゆる「直前割引」で、LCCの「変動型運賃」とは少し違いますが、ぎりぎりに予約しても格安というコンセプトはLCCへの対抗運賃といっていいでしょう。導入されるのは、羽田~熊本、鹿児島、神戸~鹿児島、成田~札幌、那覇線などです。

設定されたのは2014 年2 月17 日~3月31日。4月以降は未定ですが、好評なら延期されるでしょう。

設定路線及び運賃は以下の通りです。

「SKYスペシャル」設定区間と価格
羽田~熊本:12,900円~
羽田~鹿児島:10,300円~
神戸~鹿児島:8,800円
成田~新千歳:7,000円
成田~那覇:9,000円
仙台~新千歳:12,100円~
中部~新千歳 :7,000円

スカイマークですので、支払手数料なし、預け手荷物は無料です。羽田線が安いのはうれしいですね。

2014/02/08

新潟交通の柏崎~新潟、十日町~新潟のバスが廃止。越後交通のみの運行に。

新潟交通は高速バスの柏崎~新潟、十日町~新潟の2路線を2014年3月末で廃止・撤退すると発表しました。4月からは越後交通のみの運行となります。柏崎-新潟間は現行の11往復から平日6往復、土曜・休日5往復に減少。十日町-新潟間は同5往復から2往復となります。

新潟交通は撤退の理由として、運賃収入の減少をあげています。

2014/02/06

「スーパーあずさ」に新型車両E353系の投入が決定!2016年に中央本線特急に本格導入か?


JR東日本は中央線を走る特急「スーパーあずさ」の新型車両として、E353系を開発すると発表しました。1993年に導入された現行のE351系の後継車両となります。

E353系では、車体傾斜装置を「コロ式制御付振り子」から「空気ばね高さ制御」に変えることが最大のポイントです。「空気ばね高さ制御」は新幹線で使われていますが、在来線として初めて搭載。動揺防止装置(一部先頭車・グリーン車)も採用し、中央線に多いカーブ走行での乗り心地を高めます。室内照明にはLEDを採用し、消費電力の低減を図ります。

量産先行車では、「基本9両編成」、「付属3両編成」の計12両となります。電動車比率は「5M4T」となり、E351より電動車が1両増えます。最高速度の変更はなく時速130km。12両編成で乗車定員は686人です。


「スーパーあずさ」新型車両E353系

外観は白地に薄紫のラインが入ります。客室は各座席にパソコンを置けるテーブルとコンセントを装備、空気清浄器も設置します。空調は個別吹き出しとなり、各座席で風向きと風量の調整ができるようになります。車両出入口には防犯カメラも設置されます。

シートピッチはグリーン車1,160mm、普通車960mmで、現行のE351系と同じです。グリーン車は横4列のままです。グリーン車の定員は50人から30人に減り、半室構造になるようです。

落成は2015年夏で、先行車による試験走行をした後、営業運転への導入時期を決めるということです。そのため本格導入は2016年になると思われます。中央本線の特急はすべてE353系に置き換えられる見通しです。先行車の運用区間は新宿~松本間です。