2014/02/06

「スーパーあずさ」に新型車両E353系の投入が決定!2016年に中央本線特急に本格導入か?


JR東日本は中央線を走る特急「スーパーあずさ」の新型車両として、E353系を開発すると発表しました。1993年に導入された現行のE351系の後継車両となります。

E353系では、車体傾斜装置を「コロ式制御付振り子」から「空気ばね高さ制御」に変えることが最大のポイントです。「空気ばね高さ制御」は新幹線で使われていますが、在来線として初めて搭載。動揺防止装置(一部先頭車・グリーン車)も採用し、中央線に多いカーブ走行での乗り心地を高めます。室内照明にはLEDを採用し、消費電力の低減を図ります。

量産先行車では、「基本9両編成」、「付属3両編成」の計12両となります。電動車比率は「5M4T」となり、E351より電動車が1両増えます。最高速度の変更はなく時速130km。12両編成で乗車定員は686人です。


「スーパーあずさ」新型車両E353系

外観は白地に薄紫のラインが入ります。客室は各座席にパソコンを置けるテーブルとコンセントを装備、空気清浄器も設置します。空調は個別吹き出しとなり、各座席で風向きと風量の調整ができるようになります。車両出入口には防犯カメラも設置されます。

シートピッチはグリーン車1,160mm、普通車960mmで、現行のE351系と同じです。グリーン車は横4列のままです。グリーン車の定員は50人から30人に減り、半室構造になるようです。

落成は2015年夏で、先行車による試験走行をした後、営業運転への導入時期を決めるということです。そのため本格導入は2016年になると思われます。中央本線の特急はすべてE353系に置き換えられる見通しです。先行車の運用区間は新宿~松本間です。