2014/02/16

ANAが「中期経営戦略」を発表、国際線のシフト鮮明。国内競合はスカイマークとLCC、新幹線を意識。

ANAホールディングスが2014年2月14日に「2014-16年度 ANAグループ中期経営戦略」を発表しました。

国内線については、スカイマークによるA330の投入、北陸新幹線と北海道新幹線の延伸、格安航空会社(LCC)の参入を競合に挙げています。こうした状況に対し、中期経営戦略では、新たな国内線の収入源として訪日外国人の国内線利用を促進し、羽田の国際線ネットワークとのシナジーを追求するとしています。

特に、羽田ハブを強化することで、国内各地から海外渡航需要を取込み、国内線利用率の向上をはかるとのこと。

中型機、小型機を最大限活用し、需給適合を推進。さらに、小型機はANA WINGSへの移管スピードを加速し、低コストオペレーション体制を追求します。機材面では2014年度上期に導入を予定している787-9の国内線仕様機2機についても、収益性の改善に貢献すると期待しています。

中期経営戦略のなかで力点が置かれているのが国際線の展開です。羽田空港と成田空港を使った「首都圏デュアルハブモデル」を提唱し、2015年度に成田拠点の新規路線就航を明らかにしています。