2014/01/13

スカイマークが737の高級シート導入を断念。A330の「グリーンシート」と役割分担へ

スカイマークが2014年度内にも予定していたボーイング737-800型機への高級シート導入を断念したことがわかりました。改装によるコストが想定より大きくなったためのようです。

スカイマークは、2014年春に導入するA330-300型機を全席プレミアムシート「グリーンシート」にしています。これは予定通り導入されますが、そのいっぽう、余剰となる737型機の改装をすすめ、機内前方に大手のファーストクラス並みの高級シートを横5列で数十席設ける方針でした。

しかし、実際に設計してみると、横5列の席配置が難しく、1席当たりの販売単価がかなり高くなるなどの問題点が浮上したようです。改造費用も10億円超かかるため、投資を回収するのに時間がかかる見通しとなりました。そのため、2クラス制と「ファーストクラス」の導入を断念したようです。

スカイマークでは、2014年3月からA330型機を幹線に投入し、2015年度内にも10機体制にする予定です。一方で、737型機は現在の31機から2017年度に20機程度にまで減らす予定。残った737型機は地方線に重点的に投入されますが、これらは全て現状と同じシートでの1クラス制を維持することになりました。A330と737で「役割分担」がなされることになりそうです。