2014/01/15

「JR羽田空港線」は上野東京ラインと直通乗り入れへ。JR東社長が構想表明。「ひたち」も乗り入れか?

JR東日本が検討している「羽田空港線」が実現した場合、東北縦貫線(上野東京ライン)と直通乗り入れする構想であることがわかりました。JR東日本の冨田哲郎社長が産経新聞のインタビューで表明したものです。

「JR羽田空港線」は、現在は一部休止中の東海道貨物線を活用し、JR田町駅付近から湾岸を走る東海道貨物線を旅客化し、羽田空港に乗り入れる構想です。冨田社長はインタビューで「これからの日本経済、東京という都市にとって、重要なルートになる」と述べ、実現への熱意を示しました。

同時に、冨田社長は、「(上野東京ラインを)羽田空港と結べば、宇都宮や高崎、水戸から直通で羽田空港に入れる。輸送ルートの大きな変革になる」と強調しました。宇都宮線や高崎線、常磐線からの羽田空港線直通乗り入れ構想を表明したといえるでしょう。

上野東京ラインが開通した場合でも、東海道線の運転本数との兼ね合いから、全ての上野方の列車が品川以南へ乗り入れできるわけではありません。そのため、羽田空港線へ逃すのは合理的な発想であり、羽田空港線が開業すればまず間違いなく、上野東京ラインとの乗り入れが頻繁に行われるでしょう。

とくに、特急「ひたち」が東京駅へ乗り入れことになることから、そのまま羽田空港まで流入する可能性もあります。その場合は、東京駅から羽田空港への「有料特急」が実現することになります。